ターコイズブルーの作り方|水彩・アクリルで美しい色を再現する方法

色彩

夏の海や澄んだ空を思わせる「ターコイズブルー」。

爽やかで軽やかなこの色は、作品に透明感や自由な印象を加えてくれます。

しかし、一般的な12色セットの絵の具には含まれていないため、「どうやって作ればいいの?」と悩んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。

実は、手元にある基本的な絵の具を組み合わせるだけで、理想のターコイズブルーを作ることができます。

この記事では、水彩絵の具やアクリル絵の具を使った具体的な混色方法を、初心者にも分かりやすく解説します。

青と緑を混ぜるシンプルな方法から、白や黄色を加えてニュアンスを出すテクニックまで幅広く紹介。

さらに、作品を爽やかに見せる配色アイデアや実践的な活用法もまとめました。

この記事を読めば、あなたも自分だけのターコイズブルーを自在に作り出せるようになります。

ターコイズブルーとはどんな色?

まず最初に、ターコイズブルーという色がどのような特徴を持っているのかを整理しましょう。

色の由来や心理的な効果を知ることで、混色するときのイメージがより具体的になります。

ターコイズブルーの由来と特徴

ターコイズブルーは、その名の通り「ターコイズ(トルコ石)」に由来する色です。

青と緑の中間に位置する色で、爽やかさと落ち着きを併せ持っています。

青の清涼感と緑の穏やかさが融合した色といえるでしょう。

絵画の世界では、海や空を表現する際に欠かせない色として重宝されます。

色の特徴 印象
青に近いターコイズブルー 爽快感・透明感・涼しさ
緑に近いターコイズブルー 自然・安心感・ナチュラルさ

ターコイズブルーが与える印象と心理的効果

この色は心理的にもポジティブな効果をもたらすといわれています。

自由や解放感を象徴する色として扱われ、インテリアやファッションにも広く使われています。

また、集中力を高めたいときや、心を落ち着けたいときにも取り入れると良いでしょう。

作品にターコイズブルーを加えることで、観る人に軽やかで心地よい印象を与えることができます。

水彩絵の具でターコイズブルーを作る方法

次に、水彩絵の具を使ってターコイズブルーを作る方法を紹介します。

実は、基本の12色セットでも工夫次第で鮮やかなターコイズブルーを表現できるのです。

青と緑を混ぜるシンプルな方法

最も基本的なのは、青と緑を混ぜる方法です。

目安の割合は青3:緑1ですが、理想の色合いに近づけるために少しずつ調整しましょう。

青みを強くするとターコイズブルー、緑を強くするとターコイグリーンになります。

比率 仕上がりの色合い
青3:緑1 標準的なターコイズブルー
青4:緑1 青みが強く、涼しい印象
青2:緑1 緑がかり、自然な印象

青・白・緑を混ぜてやわらかさを出す方法

次に、白を加えることで優しい色合いに仕上げる方法です。

おすすめの比率は青2:白2:緑1です。

白を混ぜることで色が柔らかくなり、淡く愛らしい印象を作り出せます。

さらに、灰色を少量加えるとスモーキーで落ち着いた雰囲気になります。

ただし、水分を加えすぎると紙が破れやすくなるため注意が必要です。

水色と黄色で作る爽やかなターコイズブルー

もうひとつの方法は、水色と黄色を混ぜるやり方です。

比率の目安は水色4:黄色1です。

水色自体に白が含まれているため、あえて白を足さなくても淡い色を出すことができます。

黄色を増やせば緑寄りに、青を増やせば爽やかさが増すので、好みに合わせて調整してください。

比率 仕上がりの色合い
水色4:黄色1 爽やかなターコイズブルー
水色3:黄色2 緑が強く、ナチュラルな色合い
水色5:黄色1 青みが強く、透明感が際立つ

アクリル絵の具でターコイズブルーを表現する方法

ここからは、アクリル絵の具を使ってターコイズブルーを作る方法を見ていきましょう。

基本的な混色の仕方は水彩と同じですが、アクリルならではの特性を理解しておくと、より鮮やかで深みのある色を出せます。

水彩とアクリルの違いを理解する

まずは水彩とアクリルの違いを整理しておきましょう。

どちらも水で溶けますが、絵の具に含まれる成分が異なるため、仕上がりの質感が変わります。

絵の具の種類 成分 特徴
水彩絵の具 アラビアゴム にじみや透明感を活かした表現が得意
アクリル絵の具 アクリル樹脂 速乾性があり、油絵風の表現も可能

つまり、淡く透明感のあるターコイズブルーを描きたいなら水彩、鮮やかでしっかりした発色を求めるならアクリルが適しています。

アクリルで鮮やかなターコイズブルーを作るコツ

アクリル絵の具でターコイズブルーを作る場合、基本は「青+緑」や「青+白+緑」の組み合わせです。

さらに、三原色の中からシアンとイエローを混ぜると、より鮮烈なターコイズブルーを作り出せます。

アクリルは速乾性が高いため、重ね塗りをしながら色の深みをコントロールするのがコツです。

ただし、乾燥が早すぎて混色が難しくなることがあるため、パレットで一度色を作ってから塗るようにしましょう。

混色パターン 特徴
青+緑 標準的なターコイズブルー
青+白+緑 やわらかく淡いターコイズブルー
シアン+イエロー 鮮やかでビビッドなターコイズブルー

ターコイズブルーを活かす使い方のアイデア

せっかく作ったターコイズブルーは、作品の中でどう使うかが重要です。

ここでは、風景画やデザインに活かす実践的なアイデアを紹介します。

海や空を描くときに役立つ混色テクニック

ターコイズブルーは、海や空のグラデーションを表現するのに最適です。

例えば、水平線に近い部分は緑を少し強め、遠くの空は青を強めることで、自然な奥行きを出せます。

青・緑・白をバランスよく組み合わせることで、海や空の移ろいをリアルに再現できます。

表現する対象 混色のポイント
緑を加えてナチュラルに
青を強めて透明感を出す
水面の反射 白を加えて光を表現

作品全体を爽やかに見せる色の組み合わせ

ターコイズブルーは単体でも映えますが、他の色と組み合わせることでさらに魅力が増します。

おすすめは、白やグレーとの組み合わせでスタイリッシュに見せる方法です。

また、オレンジやピンクなどの暖色と組み合わせると、コントラストが強まり、作品が一層引き立ちます。

ただし、濃い色を使いすぎるとターコイズブルーの爽やかさが失われるため注意が必要です。

組み合わせる色 仕上がりの印象
白・グレー 爽やかで上品
オレンジ・ピンク ポップで元気な印象
ブラウン ナチュラルで落ち着いた雰囲気

まとめ|ターコイズブルーを自在に使いこなそう

ここまで、ターコイズブルーの特徴や作り方、活かし方を解説してきました。

最後にもう一度ポイントを整理しておきましょう。

方法 ポイント
青+緑 もっとも基本的でシンプル
青+白+緑 柔らかく淡い印象を出せる
水色+黄色 爽やかで自由な色合いになる
アクリルで表現 鮮やかで重厚感のあるターコイズブルーが作れる

ターコイズブルーは、青の冷たさと緑の優しさが合わさった、唯一無二の色です。

作品に加えることで、爽やかさや自由な雰囲気を演出できる色と言えるでしょう。

海や空を描くときはもちろん、アクセントカラーとして使えば作品全体を引き締めることも可能です。

ただし、紙やキャンバスに水分を加えすぎるとダメージを与えるので注意してください。

比率や色の組み合わせを自由に試しながら、自分だけのターコイズブルーを見つけてみましょう。

タイトルとURLをコピーしました