手作りで楽しむ!絵の具や色鉛筆でつくる抹茶色の作り方完全ガイド

色彩

抹茶色は、鮮やかな緑よりも柔らかく落ち着いた雰囲気を持つ、日本らしい色合いです。

自然の苔や新緑、草餅を思わせるこの色は、絵画やイラストだけでなく、ネイルやコスメにも取り入れやすい万能カラーとして人気があります。

しかし、市販の画材には「抹茶色」と名のついた色が少なく、自分の思い描く色味をそのまま再現するのは難しいものです。

そこで本記事では、絵の具や色鉛筆を使って抹茶色を自作する方法を、初心者にもわかりやすくまとめました。

緑+茶+黒を混ぜて深みを出す方法や、黄緑をベースに明るい抹茶色を作るコツ、さらに色鉛筆での重ね塗りテクニックまで幅広く紹介します。

この記事を読めば、自分だけの理想の抹茶色を自在に表現できるようになります。

抹茶色とはどんな色?その魅力と特徴

まずは、そもそも「抹茶色」とはどんな色なのかを整理してみましょう。

名前の通り、日本のお茶である抹茶をイメージした、落ち着いた緑色の一種です。

一言でいえば「黄緑と緑の中間にある、少しくすんだ優しい色合い」が特徴です。

抹茶色の基本イメージ

抹茶色は、鮮やかな緑よりも muted(落ち着いた)トーンを持ち、柔らかく温かみを感じさせます。

たとえば、庭の苔や新緑の影、和菓子の草餅などを思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。

自然に溶け込みやすく、目に優しい色であることが最大の特徴です。

色の特徴 イメージ例
薄い抹茶色 春の若葉、明るい草餅
濃い抹茶色 苔、木の葉の影

抹茶色が好まれる理由

抹茶色は派手すぎず地味すぎない絶妙なバランスを持つため、絵画だけでなく、服飾やインテリア、コスメでも人気です。

鮮やかな緑は使いにくいけれど、落ち着いた色味が欲しいときに重宝されます。

また、和風の雰囲気を自然に表現できる色としても重宝されています。

絵の具でつくる抹茶色の作り方

市販の絵の具には「抹茶色」と名のつく色が少ないため、自分で混色して作り出すのが一般的です。

ここでは、絵の具を使って実際に抹茶色を作る2つの方法をご紹介します。

緑+茶+黒で深みのある抹茶色

まずは緑色をベースに、茶色と黒を加える方法です。

比率の目安は緑3:茶2:黒0.5程度です。

黒はごく少量でも色を大きく変えてしまうので、少しずつ加えるのがコツです。

この方法で作る抹茶色は、影や深みを表現するときに最適です。

使用色 役割
ベースの色味
落ち着きと温かみを追加
深みと陰影を強調

黄緑+黒で明るい抹茶色

もう一つの方法は、黄緑をベースに黒をほんの少し加えるやり方です。

黒の分量を調整することで、より明るい抹茶色からやや暗めの抹茶色まで幅広く作れます。

黒を入れすぎると一気に暗くなるので、筆先にちょんと付ける程度で十分です。

この方法で作った抹茶色は、新緑や芽吹きなど明るいシーンにピッタリです。

色の組み合わせ 仕上がりの特徴
黄緑多め+黒少なめ 明るく爽やかな抹茶色
黄緑少なめ+黒多め やや落ち着いた抹茶色

色鉛筆で表現する抹茶色

絵の具とは違い、色鉛筆には混ぜて使うというより「重ね塗り」で色を作る特徴があります。

そのため、抹茶色を出す際もベースとなる色に別の色を少しずつ重ねることで、理想に近い色味を表現できます。

黄緑+茶色(または黄土色)の重ね塗り

もっとも基本的な方法は、黄緑をベースに塗り、その上から茶色や黄土色を重ねるやり方です。

一度の塗りで仕上げるのではなく、複数回のレイヤーを重ねることで自然なくすみ感が出てきます。

黄緑の鮮やかさを残しつつ、落ち着いた抹茶色を作れるのがこの方法のポイントです。

使用色 仕上がりの印象
黄緑+黄土色 柔らかく明るめの抹茶色
黄緑+茶色 深みのある落ち着いた抹茶色

自然なグラデーションを出す工夫

抹茶色を単色で塗りつぶすのではなく、黄緑を塗った上に少しずつ茶色を加え、さらに黄緑を重ねると自然なグラデーションが生まれます。

色を濃くしようとして力を入れすぎると紙の目が潰れてしまうので注意しましょう。

やわらかいタッチで何度も重ねることが、自然で美しい抹茶色を描くコツです。

抹茶色の種類と色合いの幅

一口に「抹茶色」といっても、薄いものから濃いものまで幅広いバリエーションがあります。

どのようなシーンに使うかによって、適した抹茶色も変わってきます。

薄い抹茶色と濃い抹茶色の違い

薄い抹茶色は黄緑に近く、若々しく明るい印象を与えます。

一方で濃い抹茶色は深みがあり、モスグリーンに近い落ち着いたトーンです。

同じ「抹茶色」でも薄いか濃いかで印象が大きく変わるため、使い分けが大切です。

種類 特徴 適したシーン
薄い抹茶色 明るく爽やか 新緑、春の風景、若々しい表現
濃い抹茶色 落ち着きと深み 影の部分、和風の背景、大人っぽい表現

メーカーや素材による色味の差

同じ「抹茶色」と書かれた絵の具や色鉛筆でも、メーカーによって色味が微妙に異なることがあります。

また、水彩や油絵、色鉛筆といった画材の違いでも、発色や質感が変わります。

ネット通販などで画材を買うときは、必ず色見本を確認してから選ぶのがおすすめです。

抹茶色の活用シーンとアイデア

抹茶色は「落ち着き」と「自然らしさ」を兼ね備えているため、幅広い場面で使いやすい色です。

ここでは、絵画やデザイン、美容における具体的な活用例をご紹介します。

風景画やイラストでの使い方

抹茶色は自然を描く際にとても便利な色です。

新緑の葉、苔、草餅など、鮮やかな緑では不自然に見える部分に抹茶色を使うと、絵全体が落ち着いた雰囲気になります。

抹茶色は脇役のようでいて、明るい部分を引き立てる大切な存在です。

描写対象 適した抹茶色の種類
新緑の葉 黄緑ベースの明るい抹茶色
苔や木陰 緑+茶+黒で作る深い抹茶色
和菓子(草餅など) 少しくすんだ中間トーンの抹茶色

ネイルやコスメに取り入れる方法

美容の分野でも抹茶色は人気があります。

ネイルに取り入れると、普通の黄緑や緑よりも肌に馴染みやすく、ナチュラルで洗練された印象を与えます。

また、アイシャドウに使うと目元が柔らかく引き締まり、ナチュラルメイクにぴったりです。

明るすぎる緑は浮いてしまうことが多いですが、抹茶色なら自然に調和します。

まとめ:抹茶色を自在に表現するコツ

抹茶色は一言で定義するのが難しい、幅広いニュアンスを持った色です。

自分のイメージに近い抹茶色を表現するには、少しずつ色を混ぜたり重ねたりする工夫が欠かせません。

また、薄い抹茶色と濃い抹茶色をシーンに応じて使い分けることで、作品やデザインに深みが生まれます。

抹茶色は「自然さ」と「落ち着き」を同時に演出できる万能カラーです。

抹茶色を作るコツ ポイント
絵の具で作る 緑+茶+黒、または黄緑+黒で調整
色鉛筆で描く 黄緑+茶や黄土色を重ね塗り
使い分け 薄い抹茶=明るい表現、濃い抹茶=落ち着いた表現

この記事でご紹介した方法を参考に、自由に抹茶色を使いこなしてみてください。

きっとあなたの作品やデザインが、より豊かで魅力的なものになります。

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